走る。何がなくとも、俺たちは・・・
夕飯を食べながら、同期がポツリと言った。
「ディズニーランド行きたいなぁ・・・」
その瞬間、俺たちの今夜の予定が決まった。
行こう!
決断は早いほうがいい。
意味なんてなくてもいい。
ただ、「行きたい!」「行こう!」
それだけで、理由を語るには十分すぎる。
その10分後、俺たちは1階のフロアに集まった。
同期4人。良い意味で馬鹿な奴ら。
でも決断力と実行力はみんな果てしない。
何の見返りも、何の収穫もないかもしれない。
それでも、やるとなったら、本気でやる。
がむしゃらに。
そんな彼らが、俺は大好きだ。
ホントは今月末の試験に向けて、今夜は勉強するはずだった。
でもそんなの、帰ってきてから朝まですればいいだけのこと。
今閃いたことに対して、それを実行しないなんて、
もはや俺たちの頭にはなかった。
そして、玄関にチャリが4台出揃った。
出発だぜ!
猛烈に走った。
大まかな道順と、月明かりで方向を修正しながら、
俺たちは走り続けた。
どれだけ走ったかわからないけど、
正直、ものすごく気持ち良かった。
23時過ぎ。
ついに到着。
夢の島。当然閉まっているけど、
俺たちは、まるで学生のころのように、
大きな声ではしゃぎ回った。
叫んだ。
「うぉぉぉぉおおおお!!!!!」
俺たちは、ここに何を求めてきたのだろう。
その後、4人でいろいろ話したことは忘れない。
最高の夜が、
想い出として、またひとつできた。
気持ちいいぜ。